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鍼灸あん摩院やじろべえ 院長の宮澤です。
日々 あん摩・マッサージ・指圧の鍛錬をしています(笑)

2022.12.18
両国 江島杉山神社 杉山鍼按治療所で夕方の営業終了後に、院内勉強会の一環としてあん摩研究会が開催されました。
あん摩マッサージ指圧の国家資格所有者ではあるが、経験がまだ浅い先生や視覚障碍者の先生が八名集まり、今回は按腹(あんぷく)というお腹のマッサージについて研究・指導をして参りました。
腹部のあん摩は、胃腸の働きを活発にさせ 新陳代謝や内臓の血流を促進することができます。血流循環が改善されていくと、酸素や栄養物質の運搬・老廃物や異物の除去・免疫力が高まります。
これにより便秘症や腹部膨満感、食欲不振、腰痛、骨盤内の循環改善、むくみなどに対応できます。
あん摩研究会を通して、己のあん摩マッサージ技術を磨き、リラクゼーション効果だけでない治療効果に繋げていきたいと感じています。

※参考
按摩(あんま)とは?
なでる、押す、揉む、叩くなどの手技を用いた生体の恒常性維持機能を、反応させて
健康を増進させる手技療法のこと。

江戸時代 文政年間に大阪の太田晋斎が「按腹図解」(あんぷくずかい)を著して
「元気の溜滞を活発にし、臓腑を和らげ気力を盛んにする」とあん摩の効果を詳しく
述べています。

手技
軽擦法(按撫法
術手を患部に密着させ、同一圧で同一速度で同一方向に遠心性でなでさする手技。
作用
弱い軽擦法は知覚神経の刺激による反射作用を起こし、爽快な感覚を起こさせる。
強い軽擦法の場合は循環系の流通を良くし新陳代謝を盛んにし、また鎮静効果を期待。
手掌軽擦法
手の平全体で軽擦する手技で、大部分はこの軽擦法を使用する。

揉捏法(揉撚法)
術手を患部へ密着させ、垂直に圧をかけ、その圧を抜かずに筋組織を動かす手技。
作用
主として筋肉に作用を及ぼし、組織の新陳代謝を盛んにする。
また腹部におこなう時は、胃腸の蠕動機能を高め、便通をよくする。 

櫓漕(ろとう)揉捏(
両手掌を重ねて、あたかも「舟の櫓」を漕ぐような動きで、主に腹部に施術する。
作用
腹部の新陳代謝 血流促進 腸の蠕動運動を活発にさせる。

以上